第2回地域フォーラム
教職の魅力、その向上への課題 〜高校生、保護者と「教職の魅力」を考える〜
12月12日(土)に第2回地域フォーラム『教職の魅力,その向上への課題』を開催しました。この地域フォーラムは、「教職の魅力」について、多様な立場の方々と対話を進めるための場として位置づけています。第1回は多様な社会人の皆さんと「教職の魅力」について考えましたが、今回は、これから将来を決める高校生6名とその保護者の皆さんにご参加いただき、教職という職業の魅力や課題などについて議論をしました。高校生は、本学附属高校と教育コースを持つ愛知県内の公立高校2校(半田東高校、豊橋南高校)から各2名(教職を志望する生徒と他の職業志望する生徒が1名ずつ)参加してくれました。
今回のフォーラムは二部構成で、前半では、教職を志望する高校生とその保護者のグループと教職以外の職業を考えている高校生とその保護者のグループに分かれて話し合い、後半では、高校生のグループと保護者のグループに分かれて議論しました。
全体として、教職希望か否かに関わらず、ご参加いただいた生徒、保護者の皆さんは、教職という仕事を、子どもの成長に影響を与える非常に重要な仕事であり、それゆえに責任が重い仕事であること、また、最近は対応すべき事柄も多様化、複雑化しており多忙な仕事であるという印象をお持ちでした。
職業選択一般についての考えもいろいろと伺いました。参加してくれた高校生の皆さんのそれぞれが、自分の特徴や志向をよく分析した上で、どのようなキャリアを進むかを冷静に考えていました。その中で、教職志望の皆さんは、教職について抱くイメージと自分の客観的評価や人生設計を照らしあわせて、教職に自分なりの魅力を感じていました。概ね共通していたのは、他者への関わりを職業に求めていること(例えば、「教えるのが楽しい」、「頑張りを支えることができる」、「人の成長を見ることが出来る」など)と、収入が安定しているところでした。
他方、希望する職種に関わらず、仕事が自分にとって楽しいものであることが強く希望されていた点も注目されました。ある生徒は、「どの職業も大変なところはあることは分かっていて、それに耐える覚悟はできているが、つらいばかりで楽しめる要素がないと続けられない」と語っていました。
会の最後には、「これまで職業について友人と話す機会がなかった」「教職のことを一生懸命考えている人がいるということがわかった」「職業についての子どもの考えを聞けた」など、参加者全員に一言ずつ感想を述べていただきました。改めて、教職のイメージの多様性と共通性を確認することができた場となりました。